4歳児を屋上から突き落とした中学生、同級生の女子をカッターナイフで
殺害した小六女子、教室に自作の爆弾を投げ込んだ有名進学校の高校生、そして親を困らせたい ために自宅マンションに放火して両親を殺した中学生等々、最近信じられないとしか言いようのない事件が
続いています。そして、さらに耳を疑うのは、加害者のこどもたちは「普通の子供」だったという専門家の 判断です。一体、今、子供たちに何が起こっているのでしょうか?「普通の子供」だけれども、彼らはキレ易いタイプで、
がまんすることが出来なくて、他者との社会性(ソーシャルスキル)が下手だったと言われています。また、 彼らを育て上げた親たちも、子供が支えを必要としている幼児期に、関わり方が不十分で、親自身の未熟さも目立ったと
言われています。子育ての責任は親にあることは確かですが、親の力だけで子どもを育て上げることは難しい時代です。 今、多くの心理学者たちが言い始めたことは、幼稚園での集団生活や学び方についてです。
仲間相手の遊びでは、自分のやりたいことや欲しいことが思い通りにならないことを体験します。また、相手の望んでいる ことも受け入れなければ遊びが成り立たないことも知ります。このような他者との葛藤体験を繰り返すことで、子どもは一人前
に育っていくようです。そして、先進工業諸国は経済、金融、情報(インターネット)、生活や教育が一つの流れの (グローバリゼーション)にまとめられていく現在、英語を含めた新しい知識(情報)の獲得能力として、子ども
自身が自主的に学ぶことができる未来型の幼児教育も必要とされています。
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